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子どもの視力/弱視、斜視と近視

①当院では、乳幼児の視力(屈折の状態)を調べる検査器『スポットビジョン』を用意しています。3歳時検診に有用な器械です。

②新生児の視力は0.03程度ですが、眼球は急速に発育し5才で通常1.0になります。屈折の大きな左右差、強い遠視、乱視を発育期にそのままにしておくと視力の成長が阻害されることがあります。こうしたものがあるかどうかを調べるのが『スポットビジョン』です。検査の結果によっては適切な眼鏡を常用させ、視力の発育を促します。症例によっては遮眼や曇りシールを併用します。また視能訓練士が視力訓練の仕方を指導します。

③調節性内斜視
強い遠視で起こり、適切な遠視の眼鏡で治療します。

④偽内斜視
乳幼児は鼻根部が低く、眼位が正常でも一見内斜視のように見える場合があります。眼科の検査で偽内斜視かどうかわかります。ただし後から子どもの時に内斜視になることがあるので注意は必要です。

⑤間欠性外斜視
時々視線が外側に外れます。まずよく見えるように眼鏡で矯正します。視線がすぐ戻るものは経過を見ますが、戻りにくいものは視能訓練士が輻輳訓練を指導します。目立つものは手術を勧めることがあります。

⑥外斜視/内斜視
通常は小学入学前までに入院での手術治療をお勧めしています。

⑦近視についての注意︎
◾︎姿勢良く→近くを20センチより30センチの距離で見るものの方が近視の進行が遅い
◾︎外で遊ぶ→1日1〜2時間自然光に当たると近視の進行が遅くなる
◾︎目を休める→タブレットPCなどの作業では20〜30分以内に一度休憩して目を休める、休憩は20秒以上遠くを見る。

この3点が近視予防に重要です。また当院では近視抑制治療として低濃度アトロピン点眼治療を行っています。

⑧調節麻痺検査(こどもの視力や眼位の精密検査)
眼鏡処方が必要な場合や、学校検診での視力低下、お子さまの目の状態・検査結果によっては、正確な屈折の度数を測定するために、目のピントを合わせる力(調節)を一時的に弱める散瞳検査が必要になります。
使用する点眼薬には、調節麻痺の強さに応じてミドリンP・サイプレジン・アトロピンがあり、状態に応じて使い分けています。
目薬の効果が切れるまで、まぶしさと近くの見えにくさが続きます。
サイプレジン検査は1時間半から2時間ほどかかり、効果も2日程度持続するため、ご都合のよい日にご予約をお願いいたします。午前は10時30分、午後は平日16時までにお越しください。

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